高外皮平均熱貫流率UA値と平均日射取得率ηA値(松田)

FPの家は省エネルギー住宅です。
その根拠を数字で表すことができます。
昨年、H28年省エネルギー基準が新しく導入されました。
それまでは、熱損失係数Q値でしたが、少し計算の仕方が変わりました。

実際に計算してみますとQ値計算より基準が下がった感じがします。
又、Q値の時は日本を5分割に分けていたのが8分割に細くなりました。

UA値の計算方法は、屋根・天井・外壁・窓・玄関ドア・床・土間部分の基礎の長さの各面積を出し
その部位の熱貫流率と温度差係数を掛ける事により熱損失量を出します。
熱損失量を外皮の表面積で割ればUA値が出ます。

UA値 = 建物から逃げる総熱量
       外皮表面積

此のUA値が低ければ低い程、熱が外に逃げないという事になります。
FPの家は普通に計算していきますと簡単にクリアーしています。
逆にこんなので良いのかなと思う位です。

別紙の計算式の結果を見て頂きますと、0.57がUA値です。
此の物件は神奈川県で建てています。
0.57という数値は本州の青森・秋田・岩手の寒い地域の基準値と同じです。
熱がいかに外に逃げていないかがわかります。

もう一つの省エネルギーの計算はη値で表します。
此のη(イータ)値はあまり聞かない言葉ですね。
建物に太陽の熱がどれだけ侵入してくるかを表す計算式となります。

真夏時に小屋裏は屋根からの熱でかなり温度が上がります。
同じように外壁からも入ってきます。
さらに窓からの熱は相当な量が侵入してきます。
断熱力が低いサッシや薄いグラスウール程度では防げません。
FPパネルを屋根や外壁に使用して、当社が標準に取り付けているLow-Eペアガラスを使うことで
此の数値も簡単にクリアできます。

ηA値 =  建物に侵入する日射量 
        外皮表面積

別紙の計算式の結果の数値は2.1になっています。
基準値が2.8以内ですから全然問題ないことがわかります。
数値が低い程、熱が入っていないことになりますから。
此の2つの計算方式が省エネルギー住宅を表す例になります。

FPの家がいかに高い性能があるかを示してくれますね。