過乾燥

過乾燥
冬は乾燥します。赤ちゃんが乾燥肌になって皮膚を搔きむしったという話を聞きました。何故乾燥するかと言うと湿度が低いからです。ジメジメする梅雨や蒸し暑い日は逆に湿度が高いです。言い換えると温度が高い時は湿度が高く、温度が低い時は湿度は低くなります。空気は水分を含んでいますが、冬は湿度が低いので乾燥してしまいます。外気温が10℃ですと、湿度は40%を切ると思います。
 一般の住宅は居間等の居室に暖房器具を付けて暖かくしていますが、廊下やトイレはドアで仕切っているので寒いです。湿度は変わらないのに居室だけ温度を上げる為、乾燥します。逆にトイレや廊下は寒く、湿度も低いので乾燥している事が分からないのです。
 人間の適正な湿度は、40% ~ 60% と言われています。
 雨が降った日は湿度が高くなりますが、雨が降らない日が続きますと湿度は下がっていきます。実際にどの家でも冬は乾燥していますが、気密が高い家程、乾燥している事が分かります。高気密・高断熱の家は、トイレ・風呂・廊下等は居室と同じ温度・湿度になりますから、どこにいても乾燥しているのが分かります。
 私も乾燥対策として先ず植木鉢を10個購入して置いてみました。しかし湿度は上がりませんでした。次に洗濯物を寝室の私の枕元で干してみました。こちらも1時間もしないうちに乾いてしまい、こちらも駄目でした。
 あるOB客の家に伺った時、冬の寒い時期で乾燥しているのにすごく暖かかった事を思い出しました。原因は小学生の子供が5~6人室内を走り回っていました。「子供は正直で暖かい家だと自然に集まって来るみたい」と奥様が言っておられました。子供が走り回り汗を掻いてくれたおかげで湿度が上がったのだと分かりました。ですが、今から5人の子供を授かるのは無理なのでこれも諦めました。最終的に電気で動く加湿器を購入する事に決め、加湿器を調べてみました。

1. 水を加熱して沸騰させて水蒸気を放出するスチーム式。
  室温を下げずに加湿できるのですが、加湿器の回りで水蒸気が水に変わ   る事によりカビが発生しやすくなります。
2. 超音波式は水を細かい霧状に変えて放出します。 
  火傷の心配もなく、電気代も安いのですが、水槽に細菌が付くので、細目の掃除が必要です。
3. 気化式。
  水槽にフィルターを置き湿らせた空気をファンで送風して室内に送ります。加熱をしないので火傷の心配はなく電気代も安いです。
4. ハイブリット式
  スチーム式と気化式を両立させたものです。低温加湿器なので火傷の心配はなく加熱するので雑菌が出にくく,必要以上に加湿はしないので電気代も低いです。只、フィルターの掃除を細目にする必要があります。

 加湿器をエアコンの下に置くと効果が倍になります。エアコンの温風が湿気を部屋の中へ送ってくれます。実は、何気なくエアコンの下に加湿器を置いたら急に暖かさを感じ、湿度が急に高くなりました。是非試してみてください。
 当初購入したデンマーク製のボレコ(気化式)は18帖用で、湿度が部屋中に行き渡り快適に過ごせましたが、今は「ボレコ」を輸入できないので日本製のハイブリット式を使っています。加湿器は高気密・高断熱の家には無くてはならない必需品ですね。
 加湿器も色々な種類がありますので、調べてみてはいかがでしょうか?