三重苦であった以前の住まい
服部さんのお住まい川崎市幸区鹿島田は、武蔵小杉や新川崎に隣接し今まさに開発ラッシュの地区。
高層ビルが次々に建ち並び数年後には近辺の人口が10万人増加するという試算がなされているそうです。
昔は見渡す限りの田んぼだったという家の前は現在は工事車両も行き交う幹線道路。
裏にはJR南武線が走り10分置きに上下線が行き交い、そのすぐ向こうには、JR横須賀線と新幹線が通っています。側には川が流れています。
服部さんご家族は、築30年の大手ハウスメーカーのプレハブ住宅にお住まいでした。
長い間、騒音と揺れそして常に臭い?に悩まされていたと言います。
「陸屋根でしたから、夏の暑さは耐えがたいものがありましたね。特に2階はエアコンもまったく効かずサウナ状態ですよ。逆に冬は、暖房をつけたリビング以外は凍るような寒さで結露だらけだったんです」
とご主人は振り返ります。
以前の家では、うだる様な暑さの中、エアコンの設定温度をめぐってご夫婦で喧嘩になる事もあったそうです。
男性と女性の皮膚の体感温度は違うという話をよく耳にします。
一般的には男性は暑がりで、女性は寒がり(冷え性)。
服部さんご夫婦も例外ではなかったようです。
「エアコンの風も嫌だったのですが、当時の暑い部屋を涼しくする為にはエアコンも22~24℃にしてフル運転させるほどでしたから電気代も馬鹿にならなくって・・・」とは奥様。
タウンニュースで知ったFP家族
家の建て替えを考え始めた頃に毎月届けられるタウン誌“タウンニュース”に掲載されている春日建設の「われらFP家族」を思い出したそうです。
「タウンニュースは地域の情報が書かれているのでよく読むのですが何年も前から春日建設の、『夏涼しくて、冬暖かい』とか『騒音をシャットアウト』といった記事が頭に残っていて、本当にそんな住宅があるんだろうか?と思っていました」
服部さんは、早速春日建設にメールで連絡し、その週末には現場見学会で佐藤社長に会われたそうです。
『春日建設の造る基礎の頑丈さやFPパネルを柱と柱の間に隙間なく入れる仕事の丁寧さに驚かされました。
それだけでなく、銀色の気密テープで継ぎ目をシールしていきますでしょ。自分も半導体製造の仕事をしていますので細かな技術に目が行ってしまうのですが、ここまでやるのかと正直呆気に取られました』
その場で春日建設にお願いしようと決めたほど、感心。
その後、服部さんと同じ3階建ての「FPの家」にお住まいの北岡さんのお宅を見せて頂き、その住まい心地をお聞きして「FPの家」の良さを確信したそうです。
的確なアドバイスとアイデアで要望以上の家が完成
狭小で3階建て、斜線規制などもあってプランは難航したとか。
設計計画の際、春日建設が製作した家の立体模型は、家作りの思い出の品として、今も服部さんが大切に保管されているそうです。
『佐藤社長のアドバイスを受けて、家族が集まる、オープンな空間をつくりたいと思ったのですが、そのオープンなリビングが斜線規制のため斜め屋根になると言われまして。そんな規制があるんだと初めて知りました。イメージがつかめなかったのですが、この模型をつくって頂いて平面プランだけではわかりにくかった空間が、立体的に理解出来ました。しかも、斜め屋根に太陽光パネルをつけたらどうかと提案して頂き、マイナスに考えてしまいがちの規制もプラスに思えました』とご主人。
リビングの壁に取り付けられた上向きのスポットライトのほのかな明かりが珪藻土の美しい起伏を映し出し、優しい雰囲気。
ベランダはお子様がプールで遊んだり、バーベキューが出来るように広めにつくってもらったそう。
その2階のベランダに、見慣れないT字に組まれた木が?
お尋ねすると、家が完成する頃にはまだお腹の中にいた隼弥くんの為に、春日建設の松田部長が特別につくった鯉のぼりを支える添え木でした。
風に揺られるその姿は、3階建ての家の真ん中から泳ぎ出てきたようで、とっても気持ち良さそう。
そしてお姉ちゃんの美香ちゃんがリクエストしたのは、リビングにつけられたレッスンバーです。
5歳から始めたというクラシックバレー。
畳部屋中心の以前の家では、玄関の下駄箱に手をかけ、土間で「コツコツ」と練習をしていたそうです。冬は寒くてしょうがなかったのだとか。
今では、1年中快適な自慢のリビングで思いっきり練習が出来るようになり、私達にもその練習を見せてくれました。
現代っ子らしく長い手足を、すっと伸ばしたポーズが決まっています!
住まい心地は予想以上
『FPの家』に住んで5年。
『まず、JR南武線や幹線道路を通行する音も全く気にならなくなったことが嬉しいですね。
ただ、ゴミ収集車の音も聞こえずにゴミを出し損ねることもたまにあるんです・・・』と奥様。
また、体感温度の面でも、四季を通して快適さを感じているといいます。
『以前の家の夏とは比べものになりませんね。エアコン1台は28~29℃設定で24時間運転。と言っても設定温度になると待機運転になりますので、動いていないのに涼しいんですよ。夕方頃になったら、1階の玄関側の窓と3階の小窓を開けると気持ちの良い涼しい風が通るんです。以前みたいにエアコンのことで喧嘩することはありません』
と奥様はご主人と目を合わせて微笑みます。
さらに『今、電気代は月平均1万5千円くらいなんです。なんとか1万円を切るようになりたいんですよ』と頼もしい発言。
その為に、洗濯など深夜電力を上手に利用して、チャレンジ中なのだそう。
『光熱費を節約して浮いた分、家族で旅行に行こうって話してるんですよ』と嬉しそうな服部さんご一家でした。
<服部様邸基本データー>
ご入居 | 平成14年12月22日(建替) |
ご家族 | 夫婦2人・子供2人・母親 |
建物 | 3階建て |
C値(相当隙間面積) | 0.49cm2/m2 |
Q値(熱損失係数) | 2.2W/m2・K |