東日本地震の仮設住宅の断熱化(佐藤)

本日8月25日朝、読売新聞朝刊(35頁)を読んでいて
仮設住宅もう冬支度 の記事が目に入り、興味があったので読んでみました。

 

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(読売新聞インターネットより掲載)

冬の厳しい寒さに備え、岩手県内の仮設住宅では、壁に断熱材を張り付ける防寒対策工事が始まっている。

寒冷地ならではの早い冬支度で、9月中旬をめどに県内約7700戸の工事を完了する予定。

岩手、宮城、福島3県の仮設住宅の壁に使われている断熱材の厚さは、国が示した基準の50ミリ。しかし、岩手県沿岸部は、ほかの2県に比べ、冬の平均気温が2~3度程度低いため、壁の外側に50ミリ分の断熱材を張り付ける追加工事を行っている。

岩手県宮古市田老の仮設住宅では24日、作業員約30人が、外壁に設置した木製の枠組みの間に断熱材のグラスウールを詰め込み、防水シートや鉄板で覆う作業を行った。津波で自宅を流され、仮設住宅で暮らす田沢クメ子さん(57)は「高台のここは雪が積もると聞いている。少しでも暖かく冬を過ごせればありがたい」と喜んでいた。

(2011年8月24日20時51分  読売新聞)

 

この程度の断熱化ならあまり効果はないように見受けられます。

 

これから寒くなった時の行政側が入居者への言い訳の為の工事と、

これだけの工事内容ならやってもやらなくても住環境は変わらないと、

 

言われても仕方がないと思います。

 

問題点  ① 冷気の進入は外壁からだけではなく、

屋根・床下から入るのはどう対応しているのか?
② 住宅内の熱の損失は窓からが一番多い。

ここは、構造がプレファヴ住宅なので、一重のサッシにもう1本付けて
2重サッシにしてあげたい。

等々

 

但し①だけでも大変な費用が発生するのは解りますが、

この程度の断熱化では被災者の皆さんの今年の冬は、大変な日々になってしまう...。

 

高性能な住宅 ・ 本物の住まいとは

組織が大きいハウスメーカーで造るのは無理。

 

やはり、本当に良いものは、町場工務店でしか造れないとあらためて再認識しました。