二人三脚の家づくり
ブラウンの大きめの正方形のタイルがモダンな印象の青山様邸を訪れると、奥様と士蓮(シレン)君が出迎えてくれました。
中に入ると外観のモダンな雰囲気とはうって変わって、ナチュラルで温かな雰囲気です。
1階に、洗面室、バスルーム、寝室があり、2階が生活スペースとなっています。
2階にはオープンなスペースにキッチンダイニングとワークスペース。
リビングの中心には作りつけのシェルフに収まったオーディオが。
吹き抜けから見える、リビング上のロフトスペースの壁に、3つ並んだ小さな飾り窓と、四角い格子窓がアクセントになっています。
リビング横には縁無しの畳で作られた和室スペース。
リビングと仕切る壁はなく、小上がりにしたことで、2階全体が一続きのオープンな空間に。
家づくりは奥様とご主人が二人三脚で行ったと言います。
『パソコンをしながら、テレビを見たり、オーディオを聞いたり出来るリビングにして欲しいと言われまして、狭小住宅なので2階の間取りには本当に悩みました』そう言いながら、奥様は家づくりを始めたころに書いたプランのデッサンを見せてくださいました。
『奥様がプランを図面に描かれたのですか?』と驚いてお聞きしたところ、『春日建設さんにアドバイスをもらいながら考えて描きました』と奥様。
設計のお仕事をされていたのかと思いきや、実は奥様はプロの漫画家。そして、ご主人はゲームソフトをつくられているクリエーター。
なるほど、リビングにパソコンが置かれたワーキングスペースがあり、イスが2台並んでいる意味がわかりました。
中学生の頃から自作でゲームをプログラミングしていたご主人。当時はフロッピーディスクさえもない時代で、カセットテープに保存していたのだとか。
奥様とは勤務先のゲームソフト制作会社でお知り合いになられました。
奥様はゲームのイラストを描かれていたのだそう。
士蓮君が産まれてからはその育児経験をそのままマンガにして育児雑誌に連載され若いお母さんたちの共感を呼んでいます。
技術屋が認めた技術屋
今回の家づくりにおいては、最初に奥様が本を読み『FPの家』に関心を持たれて、ご主人に相談し、ホームページで知った春日建設を、すぐに訪問されました。
『佐藤社長に会ってまずその真面目さに惚れました。とてもセールストーク出来る人じゃない。まさに技術屋って感じで』
根っからの技術屋である青山さんが、ハウスメーカーのセールスマンではなくクラフトマンの春日建設に惹かれることは自然だったのかもしれません。
ハウスメーカーで技術的な質問をしても、なかなか即答できる人はおらず、曖昧な答えしか返ってこないことがほとんどだったとか。
思いを絵に
それからは、奥様がご主人の要望を取り入れて絵にしてゆきます。
奥様は自宅でお仕事をなさっていることもあり、仕事道具や資料なども多くあるため『収納』には一番こだわられたそうです。奥様と春日建設とでアイデアを出し合い、階段下、階段上、畳下などデッドスペースも余す所なく利用しています。
『狭いながらも、隠す収納と見せる収納が上手に出来ているかな・・・と、とても満足しています』と奥様は笑顔。
キッチン周りの収納は、あえてオープン棚に。
調理スペースから振り向くと、日常使いの食器類や調味料にすぐに手が届きます。リビング側から見える壁面のオープン棚には、奥様が少しずつ集めてきたナチュラルテイストの籐かごや雑貨たち。
そして、士蓮くんの大のお気に入りの場所はやっぱりロフト。
1歳半の頃から、はしごを登っていたそうで、4歳になり、やんちゃ盛りの今では、士蓮くんの秘密基地になっています。
三人四脚の幸せづくり
ご主人が以前住んでいた横浜の賃貸マンションは、本当に夏暑くて冬寒い住まいだったそうです。
『仕事柄帰りは毎日遅く、早くても10時頃になるんです。昔は家に帰っても心から寛げなかった気がします。疲れがとれないというか・・・。今は、冬遅く帰ってくると、玄関を開けた瞬間からほわーっと暖かくて』
『家づくりはロールプレイングゲームのように、山あり谷ありだと言うことを聞きますが、うちは緩やかな山を妻と二人三脚で楽しみながら登ってきた気がします。登りきった所で士蓮が生まれて、それからは三人四脚。冒険はこれからかな・・・』
<基本データ>
ご入居 | 平成16年10月2日(新築) |
ご家族 | 夫婦2人・子供1人 |
建物 | 2階建て |
C値(相当隙間面積) | 0.3cm2/m2 |
Q値(熱損失係数) | 1.82W/m2・K |