健康住宅がキーワード
以前暮らしていた川崎のマンションでは、結露もひどかったせいか、南さんは娘さんの優希ちゃんのひどい喘息とアトピーに悩まされていました。2ヶ月に1回は喘息の発作で、夜間病院に走っていたのだそう。
優希ちゃんの幼稚園入学を機に夢の一戸建て購入を決意した際、健康住宅であることが第一優先となったことは言うまでもありません。
その数10ヶ所以上、車で1時間圏内の住宅展示場には全て足を運んだとか。
「ハウスメーカーが配るキャラクターのぬいぐるみ等のノベルティーがいっぱい集まり、子供はそっちの方が楽しくなったみたいで…」と奥様は笑います。
『FPの家』を知ったのは、お友達から借りた足立博さんの本がきっかけ
健康住宅ということですぐに興味を持たれ、お友達と一緒に、FPグループが主催した足立博さんの住宅セミナーにも参加しました。
健康に暮らす為には、どんな家選び（業者選び）をして、どんな建て方をして、どんな住まい方をすべきかを、具体的なデータや実体験から聞かされ、目からウロコが落ちたそう。
「ただ漫然とモデルハウスを回るのではなく、どんなポイントに気をつけて家を見るべきなのかがわかり、とても参考になりました」とご主人。
それから、春日建設の建築途中の構造現場と、松田部長の『FPの家』の自宅を見せてもらい、その時に初めて佐藤社長と松田部長に対面することに。「随分コワそうな社長に、対照的にほがらかな松田部長。フシギにバランスのとれたコンビなのかな－？」とは、奥様から見た第一印象。
しかし、そんなコワそうな社長にも最初から優希ちゃんはなついたのだとか。
フシギに（？）子どもには人気のある社長なのです。
優希ちゃんの、「『FPの家』のぬいぐるみ（FP坊やとパネルマンというキャラクター）は可愛くなくて好きじゃないけど・・社長と松田さんは好き」との言葉に、一同笑わされました。
スペースを最大限につかった収納にこだわり
南さんが健康以外にこだわったのが収納スペース。階段下やちょっとしたデッドスペースも見逃さずに、収納スペースに。
「頭上の空間もロフトとして子供部屋と収納スペースに使い、容積を目一杯使ったので屋根も複雑な組方になったんですよ。間取りも悩んで悩みぬいて、春日さんに無理言って、図面を決めるのに3ヶ月もかかりました」と言いながらも満足そうなご主人です。
「温度差がないからこそ仕切りをなくしたり高い吹抜けやロフトをつくったり、自由度も増していくんですよね」
南さんはその自由性が家づくりの楽しさだと考えられています。
「最近、『家づくりはもっとわがままになってもいいんじゃないかな』と国民的司会者が住宅メーカーのコマーシャルで言ってるけど、わがまま言って良くなる住宅はそんなにないんですよ。わがまま言って暮らしにくくなるんじゃ意味ないですよね」とも。
南さんは性能があってこそ、自由設計は活きてくるともおっしゃられます。
性能の低い家での自由設計は、確かに不自由な暮らしを生むことになるのかもしれません。『FPの家』では、計画換気により収納スペースまでジメジメせずカラッとしているので、カビが発生することもありません。
つまり、健康も収納スペースも快適な環境が必要ということなのでしょう。
親子4人、健康住宅を実感
待ちに待った家が完成した翌日に、聡真くんが生まれ、４人家族となった南さんご一家。
２つの、それも家族にとって大きなお祝い事が重なり、その喜びと同じくらい、それまで経験したことがないような忙しさも味わったとか。
2ヶ月後にやっと新居に引越すことになった時に、完成祝いの寿司おけがまだ置きっぱなしだったのを見た時には、笑うしかなかった—と奥様。
『FPの家』に住んで6年。聡真くんも、お姉ちゃんの優希ちゃんも元気すぎるくらい元気に育っています。
優希ちゃんは、喘息もアトピーも治まったそう。
「喘息はすぐに良くなって、アトピーも徐々に良くなってきて3年過ぎたあたりには、完全に良い状態になりました。ただ、お友達の家に泊まりに行ったりするとまだアトピーが出たりしますので、環境が良くなって状態を軽減させてるんですね」と奥様は愛娘の笑顔を優しく見守ります。
学校や外では症状は悪くならないそうなので、家の環境が健康に及ぼす影響の大きさがうかがえます。
奥様も以前は2ヶ月に1回はひどい風邪をひいていたのが、今では全くひかなくなったとのこと。
住まい心地も申し分なし。
「特に梅雨時期に、天候を気にせず洗濯が出来ることが嬉しい」と奥様。
「普通は、雨が降りそうな日は洗濯しませんよね。でも、ウチでは雨でも室内に洗濯ものを干せば、半日で乾くんです。しかも半乾きの臭いも残りません。この時期でも、生活のリズムが一定に保てるのが嬉しいですね」
確かに、育ち盛り、遊び盛りのお子様のいる家庭では、洗濯は家事の中でも大きなウエイトを占めていますから、奥様がいちばんに挙げるのも納得のいくところです。
冬場のあたたかさも以前とは比較にならないといいます。
ＦＰの家を知るきっかけになった本を貸してくれたお友達が、遊びに来たときに、床を素足で歩いてその暖かさに「床暖房入れたの？」と聞かれるほど。「あなたが貸してくれた本のおかげよ…」と心の中でつぶやく奥様でした。
＜南様邸基本データ＞
| ご入居 | 平成13年3月30日（新築） |
| ご家族 | 夫婦2人・子供2人 |
| 建物 | 2階建て |
| C値（相当隙間面積） | 0.4cm2/m2 |
| Q値（熱損失係数） | 1.78W/m2・K |
