環境測定(松田)

前回、気密測定の事を説明しましたが、同じようにFPの家では建築して引き渡し直前に環境測定を実施しています。

約15年位迄に国が換気設備を取り付ける事を法律で義務化しました。
何故この法律を作ったかというと、その当時シックハウス症候群が社会問題となり、人命に関るということで
新築の物件には必ず換気をする事になったのです。

ベニヤ等の新建材を作る為に接着剤を使用していますが、この接着剤の中に腐らせないようにするため
ホルマリンが入っていました。
又、塗装材の中にはトルエンが入っていました。
その為、国はホルムアルデヒド(ホルマリン)、トルエン、エチレン、キシレン、ステレン等
様々な化学物質を規制する事により、メーカーはそれに対応して現在は殆ど使用しなくなりました。

しかし、上記に使用されなくなった化学物質の代替品として何らかの化学物質を使って規制を逃れているのが現状です。
実際に作られている建築資材の中には必ず何らかの化学物質が入っていると思います。
環境測定は、FPの家は義務化されています。でも他社はそこまでしていなしでしょうね。
環境測定をしても恐らく基準値を超えることは無いでしょから。

20170206-2 (2)

20170206-2

しっかりとした換気設備が付いていても建物が隙間だらけだと換気設備は機能していません。
自然に化学物質が脱けていくのを待つしかないのです。

換気設備があり、気密が取れていれば、室内の空気は入れ替わります。
そうで無ければ空気は隙間がある所は動きますが、それ以外は動くことが無く淀み続けている事になります。

気密住宅にしなければ、いくら性能が高い換気設備があっても機能していません。
建築業者が本当に気密の重要性を考えているのか、ハウスメーカーを含めて疑問に思う事があります。
健康住宅として内装に自然素材を使っても気密が取れていなければ、あまり意味がないと思います。

何度も言っている事なのですが、断熱力がある高断熱、気密が取れている高気密、室内の空気で浴室、便所、居室と
必要な分だけ入れ替えが可能な計画換気の3つが一つとなって健康住宅と言えると思います。